コンビニコピー機と100均材料と卓上で手軽にできる除光液(アセトン)での転写の方法をメモ。(トナー転写をアイロンやラミネータ使って熱で転写する方法は、機材スペースやら色々必要なのでやめました)
用意するもの
カット基板/生基板
(これだけは コンビニや100均 で買えないのでAmazonや秋葉原で購入)
エッチング液や関連素材
– クエン酸 (100均 掃除コーナー)
– オキシドール (100均 )
– 除光液 (100均 アセトンが含まれているもの)
– 食塩 (コンビニ)
– ピストン・スポイト (100均)
– タッパー (100均)
– 細油性ペン(100均)
– チャック袋 (100均)
– クリアファイル (100均 回路図を保存するのに利用)
– スチールウール(100均)
– ミニルーター,0.5mmドリル (100均)
コンビニマルチコピー機
– セブン-イレブン 富士ゼロックス マルチコピー機
ネットプリント経由で 回路図をPDFでアップする
手順
1.KiCAD などで基板データ作成
基板パターン 表面は ミラー , 裏面はそのまま 設定は 白黒,100% でPDFで出力する。
表面実装部品だけでパターンを作れると穴あけの必要がないので後で楽になります。
パターン幅と間隔は、広く設定した方がきれいに仕上がります。
2.ネットプリントにPDFを登録して、コンビニで出力
特に設定を弄る必要ないです。
印刷したパターンをクリアファイルに入れると傷つかず安心です。
3.カット基板をスチールウールなどで磨く。忘れるとエッチングが上手くいかないです。
4.印刷したパターンを切り出して、磨いたカット基板に重ねます。
5.除光液をピストン・スポイトで吸い上げて、少しづつカット基板に重ねたパターンにかけていく
一度に沢山の除光液をかけてしまうと紙が歪んでパターンが歪みます。
6.乾くのを待つ。押さえつけたりこすったりするとパターンが歪みます。
パターンの角が転写されにくいので、気になればもう一度除光液をかける。
7.乾いたら タッパーに水を入れを紙をふやかして剥がす。
親指の腹で擦ってもパターンは剥げないので、少し強めでも大丈夫なハズ
8.軽く乾かす。パターンのない部分に紙が残ってるとうまくエッチングできないので確認して
必要ならもう一度水につける。
9.転写されたパターンを確認する。転写ミスがあれば、細油性ペンで修正
10.エッチング液をチャック袋で少量作る。それぞれを下の比率で加えたらよく混ぜて
クエン酸と食塩の粒が見えなくなったら次へ。
クエン酸 4
食塩 1
オキシドール 適量(クエン酸が溶けきる少量)
11.エッチング液が入ったチャック袋に基板をいれる。
塩化第二鉄と違って、泡がでるのでそのまま放置しても上手くエッチングされます。
気温が低い場合はチャック袋のまま少しお湯に入れると反応がよくなるようです。
12.エッチング液から取り出して水で洗う。
13.廃液処理 エメラルドグリーンになった エッチング液に アルミ箔をすこしづつ加える。
発熱するので タッパー等をしたにしておいたほうが良さそう。1日くらいおいて銅がでてくるので重曹いれて濾過して処分。
(わたしは、少量づつしか使わないのでペットボトルにいれて放置してたりします)
14. トナーをスチールウールで軽く擦って除去する。除光液などでトナーを取ると基板全体が黒くなってしまう。
参考
Heatless (cold) Toner Transfer (for PCB)[YouTube]
– アイロンやラミネータを使わないトナー転写の参考 動画